近年PCではノートのみをリリースしてきたシャープが、デスクトップを発表した。「PC-TX26GS」(以下PC-TX)は、出自がAV製品だと言ってもいい液晶画面を持つPCだ。液晶モニタは、「26型ワイドASV方式低反射ブラックTFT液晶」と名づけられ、同社の液晶TV「AQUOS」の開発チームが加わって画質チューニングなどを行なったものだ。この液晶は、上下・左右170度の広視野角と、外光反射を抑えて黒を引き締める効果を持つもので、最大輝度約500cd/m2、コントラスト比800:1、応答速度16ms以内というスペックになっている。ハッとさせられるのは、液晶面にデスクトップPCでは定番になっているクリアコーティングが施されて“いない”点。考えてみれば、画質で差がつく液晶TVの世界で、クリアコーティングされている製品を見つけることは難しい。
PC本体では、Windows上でAV関連のシェルとして動作する「StationAV」(写真3)が最大の特徴。これは、Windowsのスタートメニューのほか、リモコンからも起動でき、各アプリケーションやコンテンツを呼び出す。
そのほか、録画したファイルはプリインストールされている「Media Library」によって、配信可能だ(写真4)。PC-TXから受信するための専用クライアントはCD-ROMに2台分用意される。デジタルハイビジョンの視聴は、PC本体ではなくモニタ側にオプションのデジタルハイビジョンチューナを接続することで可能となる。PC本体でのデジタルハイビジョン放送の録画はできないので、注意が必要だ。
いまのPCは、AV機器にグングン近づこうとしているわけだが、その根幹であるAVとしての“質”を、最も大事にして作り上げられたのが、PC-TXと言える。
(月刊アスキー編集部・吉川)